過去への思い出のタイムワープ☆

母は和裁も自分なりに全てを作った。
花も祖父は、いつも自分で買って来る。
祖母は働くことに追われて、それどころではなかったのである。
母は花も玄関に綺麗にいけた。
母は結婚の事は考えられなく、忙しくて余裕がなかったのである。
長屋の中に子供が風邪をひき、夜中に高熱を出し二親がお金がなく、医師に見てもらう事が出来なかったのである。
真夜中にどんどん母の家の戸をたたいた。
「繁松さん。」と戸を必死に叩き、何回も名を呼んで叫んでいる。
家族全員が起き何事かと祖父は聞いた。
祖父は、すぐ近くのかかりつけの医師に緊急を告げ、すぐ手配した。
ペニシリンで熱が下がり、その後も医師に診断をするように頼み、費用は祖父にと、二親を元気づけた。
もう一軒の長屋に、どかたで大酒飲みで毎晩焼酎をぐてんぐてんに飲むので、妻が出て行ってしまい、残された二人の子供は放りぱなしで、面倒も見なかった。祖父は、上の中学生の娘を祖父の姉の渥美半島の突端の大きな旅館を経営する姉に預けた。
子供がなかったのである。
名は美智子といった。
祖父はいつも出来る限りの親切で人々を助けたのである。
祖父はいつも天には神様が住んでいると言った。
そしていつも手を合わせていた。
母の兄はとても美男子で立派な軍人だった。
彼はガダルカナル諸島で戦死した。
シンガポールで取った写真が最後である。
笑顔のステキな楽しい一時を感じ取る。
祖父に校長先生の奥様からお話があるそうで、祖父は出向いて行った。
母はまだ何も知らなかったのである。
〜ビーナス教子.。。。。。。☆〜